遠藤誠建築設計事務所 MAKOTO ENDO ARCHITECTS

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MAKOTO ENDO
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北杜G邸 -片流れ屋根の重なり合うビラ- <前のページ 次のページ>

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片流れ屋根の重なり合うビラ- 

アプローチサイド外観

ダイニングからの眺望

リビングと奥のサンルーム

2面開放の薪ストーブ

サニタリーコーナー

浴室、大窓からの眺め

午後の外観全景

敷地は八ヶ岳のふもと、緩やかな南東下がりの別荘地で、ここにご夫婦二人のためのコンパクトなお住まいを建てるプロジェクトでした。普段は都市周辺の住宅設計がほとんどですので、プライバシー確保のための工夫とか、延焼ライン回避のための操作とかがプランニングの取っ掛かりになることが多いのですが、今回はそれらの縛りが全く無く、なので最初は逆に戸惑ったことを覚えています。
そんな中「屋根の構成をきれいにまとめること」を計画の拠り所に、プランをまとめていくことにしました。冬は積雪もあるためそれなりの勾配屋根が必要で、広い敷地ですので360度「見る、見られる」関係にあることも意図した結果です。イメージしたのはアルヴァ・アアルト設計のカレ邸。建物規模はだいぶ違いますが、樹木をバックに更地の敷地を眺めた時、 傾斜地に佇む美しい片流れ屋根の画像が オーバーラップしました。
内部空間も合理的、かつシークエンスを重視して回遊動線を多用した平面計画。敷地高低差を利用したスキップフロアや、富士山への眺望確保のため(別のブログ>でコメントしています)一部2階とするなど、方針が固まればスルスルとプランが生まれていった感じです。
完成し撮影した写真を見ると、設計の最初でプレゼンしたCGとほとんど変わっていないことに、施主も私自身も驚きました。設計途中でも常により柔軟に、変更も辞さない姿勢でいるつもりですが、本計画ではびっくりするくらい変更の少ないプロジェクトだったかもしれません。それがご要望や敷地にぴったりはまった計画であることの証!であると良いのですが…。
(写真は引渡し時に撮影したものですが、来年の新緑の季節、植栽工事も終わった頃に再度撮影をする予定ですので、この事例紹介ページにも写真を再度アップします)
 

 
計画概要
所在地 山梨県北杜市
主要用途 個人住宅
家族構成 夫婦
設計 建築 遠藤誠建築設計事務所
     (担当 遠藤誠 大滝航平)
   構造 野村基建築構造設計
施工 丸正渡邊工務所>
撮影 遠藤誠建築設計事務所(石井航)
敷地面積 1134㎡(343坪)
建築面積  131㎡( 40坪)
延床面積  137㎡( 41坪)
構造 木造軸組構法
階数 地上2階
設計期間 2022.04~2023.02
施工期間 2023.04~2023.10
 
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