遠藤誠建築設計事務所 MAKOTO ENDO ARCHITECTS

遠藤誠建築設計事務所
MAKOTO ENDO
ARCHITECTS

サクラの家 -寝室を中心として段階的に庭に開かれる住まい- <前のページ 次のページ>

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-寝室を中心として段階的に庭に開かれる住まい-

異勾配の天井が織りなす陰翳

河津桜越に見る南側外観(夕景)

広縁と庭、冬の日射

寝室からリビングや広縁、庭を望む

ダイニングより通り土間を見る

寝室の一部に貼られた桜柄の唐紙

デスク廻りに差し込む日

再び明星大学斎藤先生とタッグを組んで設計させていただいた、とても可愛らしい平屋のお住まいです。以下、斎藤先生の書かれた設計主旨を引用させていただきます。
「基本設計を構想するにあたり、施主が大事に想う庭の木々と住まいの関係を大切にしたいと考えました。サクラ、ウメ、ボケ、ツバキなど、冬から春先にかけて花を咲かせる木々は、時に近くに寄って手に花を添え愛でたいと思うこともあれば、少し離れて屋内から静かに眺めることもあるでしょう。この曖昧で区切れのない距離感を住まいの中に取り込みたいと考えました。とりわけ庭奥にあるサクラの木は土地の分割でもひとつの基準となった小さな象徴的存在で、住まいの各所から望められるよう計画しています。
また、この家では施主がもっとも安らぎを得られる場として寝室を住まいの中心に据えました。その寝室の周囲を囲むように、着物部屋、図書室、キッチン、神棚仏壇と、住まいの空間が広がります。寝室を囲われた安心できる領域として確保し、サクラの木のある庭の南端まで、居間(食堂)、広縁、軒下、庭と段階的に屋外へと開かれます。特に適度に開放された広縁は中間領域として、日中の時を過ごすには一番心地の良い場所と考えています。一方で、 勾配のある天井は広縁から寝室に向かって奥にいくほど高くなり、最頂部に高窓を設けています。この北向きの高窓が住まい全体の明るさと抜けを保つと共に、室内の換気機能を果たします。間仕切りの少ないひと広間でつねに自然を感じ、花や木々との調和を意識した住まいは、四季折々の豊かな自然を詠い過ごした日本古来の住まい方にも通じています。」
 

 
計画概要
所在地 横浜市
主要用途 個人住宅
設計 建築 齊藤哲也+遠藤誠建築設計事務所
   構造 野村基建築構造設計
施工 バウムスタンフ> 
撮影 益永研司>
敷地面積 257㎡(78坪)
建築面積 97㎡(29坪)
延床面積 81㎡(25坪)
構造 木造軸組構法
階数 地上1階
設計期間 2017.06~2017.10
施工期間 2017.11~2018.05
 
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