コラム-2008.05.24 青森の建築

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2008年05月24日~26日
青森県立美術館のコンペに青木淳が勝利した時、「飛ぶ鳥を落とす勢い」とはこんなことを言うのだと感じましたし、当然青木さんの代表作にして日本を代表する名建築ができると思っていました。ところが完成し、早速現地を訪れた友人達の意見は賛否両論、むしろ否定的な意見が多く、あれ?という感じ。それを確かめるべく青森に飛びました。
【青森県立美術館 2005 青森市 青木淳】(>リンク)
結論から言うと嫌いじゃありません。自分の高校の先輩(小田原高校、ちなみにヨコミゾマコトさんも)だからかばっている訳ではありません。東京の人は表参道ヴィトンに青木さんを見ている感が強く、だからフォーマルな建築でないと違和感があるのでは?自分が思うに青木さんの真髄は潟博物館!もっとサブカル的で、そう、だから青木さんはアブノーマルなのです。
【十和田市現代美術館 2008 十和田市 西沢立衛】(>リンク)
続いて開館間際の十和田市美術館へ。面白いんじゃないでしょうか。立地もいいので、町の活性化にも繋がるプチ金沢21世紀美術館状態になる可能性はあると思います。ただ自分がこういう建築を設計したいとは思いませんが・・・。
写真とコメントの順は逆になっていますが、最後に弘前市に点在する前川國男建築について少し。現代アートのような上記2作品の後に前川さんは落ち着きます。五臓六腑に染み渡る安定感、我々世代の設計屋にはたまりません。

弘前市民会館弘前市民会館弘前市立博物館木村産業研究所弘前市斎場青森県立美術館十和田市現代美術館
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