文化学院
坂倉建築研究所での最後の担当作品となりました。久しぶりの大規模建築で学校とテレビ局の合築というプログラムも複雑、時間もあまり無かった上に色々な関係機関との調整も多く必要だったので非常に大変でした。
この建築の最大の特徴は低層部のアーチ空間です。これは建替える前の旧校舎(設計は西村伊作さんという方で、実は坂倉事務所の代表の祖父)のイメージを継承したもので、生徒も先生もみんながそれを望んでいたと思います。3次元の曲面の天井を持つ、うねるような空間で、施工者も大変苦労していましたが、出来上がった空間をみて「感動した」と言ってくれた職人さんの言葉を思い出します。
新建築の2008年9月号にも掲載されていますので、ご興味のある方はどうぞご覧ください。