遠藤誠建築設計事務所 MAKOTO ENDO ARCHITECTS

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MAKOTO ENDO
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町田の家 -スキップフロアのコートハウス- <前のページ 次のページ>

町田の家 -スキップフロアのコートハウス-
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玄関前の外観

キッチンよりリビングを望む

リビングから中庭を望む

リビングの見返し

リビング前のテラスと中庭

スキップする階段

和室、こだわりの仕上げ

計画地は大きな旗竿敷地で、もともと南斜面だった土地をフラットに造成したところに以前の住宅は建っていたようです。そのため敷地南端では接道道路との高低差が大きく、旗竿のアプローチ途中に階段が…、逆に北側は隣地より2m以上低いため対応が困難な崖条例にも抵触…。まずはこれらの問題をクリアすることを前提に検討をすすめました。具体的には一度フラットにした地面を少し元に戻すようなイメージ。敷地レベルは上下2段として住宅の床レベルもスキップさせることでこれに対応。下段はスロープで擦り付けられる高さまで下げて車のアクセスを可能にし、一方上段は高低差を縮小して法的に求められる条件を解消させています。 
もうひとつの特徴は敷地の広さを活かして中庭を設けたこと。周囲は2階建ての家が近接していますので外周部は比較的閉ざし、建物中央の庭に開放するつくりとすることでプライバシーを確保します。更にプロサッカー関係者であるご主人がお子様と玉遊びをする場所として(未来のJリーガー!?)、或いは獣医である奥さまは庭でペット(現在、飼育しているのはウサギ)の放し飼いをご希望、なども考慮してのコートハウスです。またこの中庭をより明るくするために、屋根の構成を中庭に向って下がる2つの片流れ組み合わせとしたり、外壁色を中庭の面だけ他よりも白くして反射光を享受したり、といった工夫も盛り込んでいます。 
こうして改めて設計主旨をまとめてみると、敷地の状況や住まい手のご要望に対しより一層柔軟な、建築家ならではの計画になったのではないかと。ハウスメーカーさんのような規格化された住宅ですと、多少のオプションは可能であるとしても、このようなフレキシブルさを求めるのは難しいのでは?
こだわりの住まい、その場に即した家を求められる方は是非!設計のご依頼お待ちしています。
 
YOUTUBE「田園都市建築家の会ルームツアー」> 「町田の家」 が採りあげられました
 

計画概要
所在地 東京都町田市
主要用途 個人住宅
家族構成 夫婦+子供1人
設計 建築 遠藤誠建築設計事務所
     (担当 遠藤誠 松田文男)
   構造 野村基建築構造設計
施工 バウムスタンフ>
撮影 遠藤誠建築設計事務所
敷地面積 343㎡(104坪)
建築面積 137㎡( 42坪)
延床面積 186㎡( 56坪)
構造 木造軸組構法
階数 地上2階
設計期間 2023.11~2024.06
施工期間 2024.07~2025.04
 
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