遠藤誠建築設計事務所 MAKOTO ENDO ARCHITECTS

遠藤誠建築設計事務所
MAKOTO ENDO
ARCHITECTS

山梨建築ツアー <前のページ 次のページ>

サンデーズフード内観

中村キースへリング美術館内観

キースへリング中庭にて

evameva-yamanashi外観

evameva-yamanashi「味」内観

2022年11月15日
 
現在の設計案件の関連で、山梨方面に2箇所ほど見学したい建築があり、スタッフ全員を誘って訪れることにしました。最近はちょっと忙しくて、なかなかそういう時間が取れなかったのですが、久しぶりのプチ、日帰り社員旅行です。
 
一つ目は北杜市にあるsundaysfood。多分オーナーが自ら改修した建築だと思われ、(と思ったらこんな「サイト>」がありました実はお施主から「この雰囲気が好み」とご紹介いただいた建築です。お好み焼きが目玉のようですが、ケーキやパンも置いてるカフェ?という感じ、ウィークデーの昼前でしたがそれでもかなり混んでました。農家の納屋と呼んでいいような倉庫を、経年変化もそのままコンバージョンした感じ。周辺環境も相まって、なかなか落ち着く(ほっこりというよりは少しハードですけど)、お施主様の趣味が良く分かります。ただしなかなか新築でこの「感じ」出すのは難しいなぁ…。建築は無駄にでしゃばらないように、中古の家具や備品でこの雰囲気を醸し出す作戦でいこうかと。
 
evam eva yamanashi>2017 奥野公章建築設計室】 
もう一つの目的は中央市にある「衣・食・住」をテーマとした3つの建物で、アパレルブランドのコンセプトを体現できる場をつくるプロジェクトです。設計者は多分、世代的にも、立ち位置なども比較的自分に近い?建築家で、最近個人的に注目している方の作品です。やはりここも環境(古屋敷跡に建つため、残された石垣や門、蔵なども含め)との共生がポイントですね。建築的にはかなり頑張ったディテールを試みていますが、それが全く表に出てこない。私自身も好みですし、見習いたいスタンスです。
 
その他視察した建築としては、「中村キースへリング美術館 2007 北川原温」とその周辺の北川原さん設計の建築群、そのすぐそばの「女神の森 セントラルガーデン 2016 永山裕子」(ここのレストランで食事しようとしましたが、予約満席でした)など。3枚目の写真は、キスへリング美術館の中庭で撮ったスタッフ3名の写真です。 
 
最近、ローカルな環境での建築依頼が増えて来て、これまで主だった都会の住宅(周囲の視線をどう遮るか、コートハウスにする、など)と異なるコンテクストでの設計が求められるようになってきました。ちょっと改めてデザインを見直すための深呼吸が必要そうです。ちょうど生まれて初めてのマイカー(ローバーミニです!)の納車も間近ですので、時間を見つけて、リフレッシュを兼ねて、こうした建築を視察する機会を増やしたいな…と思っています。
 
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